基本用語集あ行
あ
RC(Reinforced Concrete)
鉄筋コンクリート(reinforcement concrete)の略。中高層建築で用いられる。コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引張力に強い両者の特性を活かし補強した構造材料。柱、梁、床などの主要な構造部分を、鉄筋とコンクリートで構成した構造または工法のことを鉄筋コンクリート造といい、英語のReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の頭文字からRC構造またはRC造と略される。
コンクリートと鉄筋は付着によってずれが生じないように組み合わせて用いられ、耐久性、耐火性、強度に優れ、経済性に優れた構造として多くの構築物に採用されている。
アイストップ(eyestop)
人の注意や視線を引き付けるような意匠的な事物を意識的に置いたもの。庭園での軸線の向こうにある噴水や彫刻、樹木や景石、灯籠、竹垣などのこと。訪れる人々の移動中の楽しさを作り出す。また、自然に目的の場所にたどり着ける事物などがアイストップの役割を果たすこともある。それは秩序を伴った暗示性のようなもので、街づくりの構成にも大きく影響する。
アイランド型キッチン
島(アイランド)のように 、流しや調理台などを独立させたキッチン。
上がり框(あがりかまち)
玄関の上がり口と土間床との段差の高い方の床に取り付ける横木。
足元灯(あしもととう)
廊下や階段、寝室などの足元に設置する常夜灯。
頭金
住宅等を購入する際に用意する自己資金。
アフターサービス
建物引渡し後に一定期間、構造や設備・仕様の保守点検や修繕等を行うもの。
アプローチ
敷地の入り口から建物の玄関までの通路のこと。
“近づく”とか“接近”を意味するが、エクステリアでは道路から門を経て建物の出入り口までの通路や導入路を指す。単に歩くだけの通路ではなく、歩きながら景観を楽しむ門まわりや前庭を含む通路空間のことをいう。毎日のように家族が利用する路で、当然ながら安全で気持の良い通路空間である。道路から玄関までのアプローチをメインアプローチ、道路から勝手口までのアプローチをサブアプローチと呼ぶ。
雨どい
屋根を流れる雨水を軒先に集め、排水する部材。
洗い出し(あらいだし)
左官仕上げの一種で、種石とセメント、石灰を混練りしたものを塗り付け、表面が乾かないうちに表面を水洗いすることによって、種石である小石を浮き出させる工法。
種石の自然な風合いを再現しようとするもので、種石の種類により工業製品には無い天然石の豊かな表情が出せる。
混入する種石の種類や粒の程度によってさまざまな表情を出すことができるほか、ヒビ割れにも強く、耐久性・防火性にも優れている。主に外部の園路や駐車スペース床、アプローチ床、塀などの仕上げに用いられる。カースペースのような荷重のかかる部位にも適用でき、見た目もきれいで、経年劣化も少なく、時間的経過と共に風合いと強度が増し、美しくなる。
い
生け垣
隣地境界、敷地と道路の境界などに塀代わりに植える樹木のこと。
位置指定道路
建物を建てるための私道を建築基準法上の道路として、特定行政庁に認可された道。
一般定期借地権
新借地借家法で導入された新しい土地の権利。契約期間は50年以上(通常は50年)。
移転登記
権利の移転を登記すること。
印鑑証明
届け出ている印鑑と同一であることを証明する官公庁の書面。
印紙税
印紙税法上で課税対象となる文書を作成する時に課せられる国税。
う
ウォークインクロゼット
歩いて入れる、衣類等の収納に使われる大型収納。
浮床工法(うきゆかこうほう)
床の工法のひとつで、コンクリートの間に緩衝材を入れて遮音効果を高めた工法。
打放し(うちはなし・うちっぱなし)
単に“打ち放し”と云うと、施工現場で打ち込んだコンクリートの型枠を外したままのむき出しの状態のことを指すこともあるが、一般的にはコンクリートを用いた「仕上げ」の一種を指す。
コンクリート表面の左官仕上げやタイル貼り・石張りなどの仕上げを省いた状態なので、風雨に対する抵抗力が弱く、浸透による劣化や黒カビ・藻などによる汚染が懸念される。また、コンクリート材料、調合、型枠、打設方法で表面にばらつきが出るなど、型枠の形成の段階でその巧拙が決まってしまう難しさがある。しかし、コンクリート構造独特の力強さ・清潔感・素材感などは優れている。その他、コンクリート表面を木目で仕上げるもの、ノミやゲンノウで叩いたりして仕上げるものなどがある。
内法(うちのり)
建物有効面積を算出する際に測定される、壁の内側と内側の寸法。
ウッドデッキ
木の甲板でできたテラス。
埋め戻し(うめもどし)
掘削を行って基礎工事などが終わった後、残った隙間に土砂を埋め、地盤に戻すこと。つまり、埋め戻しとは掘削した部分を決められた地盤に戻すことをいう。
売建住宅(うりたてじゅうたく)
宅地分譲後、購入者と建築請負契約を結び、建設して引き渡す方式。(=建築条件付き)
え
ALC(Autoclaved Light-weight Concrete)
軽量気泡コンクリート。
エクステリア
門、扉、塀、物置、カーポート、フェンスなど、住宅の外まわりの設備。
SRC(Steel Reinforced Concrete)
鉄骨鉄筋コンクリート。鉄骨で骨組みし、鉄筋コンクリートをかぶせる。
FRP(Fiberglass Reinforced Plastic)
ガラス繊維で補強されたプラスチック複合材料。
FF暖房(Forced Flue)
ファンで強制的に給排気を行う暖房。気密性の高い住宅で使われる。
L値
遮音性能を表す単位。Lの数値が低くなるほど遮音性能が高い。
LDK
L=リビング、D=ダイニング、K=キッチンが一体となった空間。
エントランス
一般的に建物の出入り口部分のことで、入口とか玄関を意味する言葉。エクステリアでは訪れる人を迎え入れる場所あるいは家族が出入りする場所のことをいう。門や扉、アプローチ、前庭を含む、招き入れる空間を指し、この場所は訪れる人が最初に入る場所なので、建物やエクステリアのイメージを決める重要な場所と考え、美しく気持ちの良い空間に設計する必要がある。
お
大壁造り
柱などを壁面内に収める壁構造。
オーバーハング
下階よりも上階が張り出し、スペースが広くなるように設計された形式。
大引(おおびき)
床の根太(ねだ)を支える横材。
オープン外構
透過性のある低い塀やフェンスを設け、門扉や駐車スペース扉を設けないなど、開放的に構成された外構えのスタイル。費用的にも安く、狭い敷地に対応するなど、近年多くみられる門まわりや塀の構成のひとつ。しかし、開放的過ぎて未完成な感じを受け、防犯やプライバシーの確保、街並みや建物との調和などに工夫が必要。
オープンキッチン
リビングとダイニングが一つの部屋で、その中の一方の壁にキッチンが備えられている形式。
オール電化システム
冷暖房や給湯、調理設備など、住宅内の熱源をすべて電気としたシステム。
落とし込み浴槽
浴室の床面に埋め込んで設置する浴槽。(=埋め込み式浴槽)
踊り場
階段の途中に設けたスペース。
温水洗浄暖房便座
温水で洗い流せ、便座に暖房機能や温風乾燥など、多彩な機能の付いた便座。