エクステリア用

1. オープンスタイル(オープン外構)

透過性のある低い塀やフェンスを設け、門扉や駐車スペース扉を設けないなど、開放的に構成された外構えのスタイル。費用的にも安く、狭い敷地に対応するなど、近年多くみられる門まわりや塀の構成のひとつ。しかし、開放的過ぎて未完成な感じを受け、防犯やプライバシーの確保、街並みや建物との調和などに工夫が必要。

2. ゾーニング(zoning)

区分するという意味で、都市計画などで各地域を用途別に区画することを指すが、エクステリアでは、敷地や建物条件に配慮し、そこに住む人の要望に合わせ、駐車スペース、駐車台数、門廻り、アプローチ、サービスヤード、庭などの各空間(ゾーン)等を計画内容や動線、視界、視線などを考慮しながら合理的に空間割当てすることをいう。

3. 動線(どうせん)

エクステリアにおいて、作業したり、利用したり、人が移動する跡・方向を表す線のこと。一般的に頻度が高い動線の長さは短くし、異質の動線が交差しない単純明快な計画が望ましく、この動線をしっかり計画しないと、アプローチ、サービスヤード、駐車スペース、庭等が使い難く、暮らし難い「住まい」になってしまう。エクステリアを構成する門まわり、駐車スペース、庭空間などの計画をまとめていく上での基本になるとともに、設計されたエクステリアの使いやすさを合理的に評価する判断材料となる。

4. アプローチ(approach)

“近づく”とか“接近”を意味するが、エクステリアでは道路から門を経て建物の出入り口までの通路や導入路を指す。単に歩くだけの通路ではなく、歩きながら景観を楽しむ門まわりや前庭を含む通路空間のことをいう。毎日のように家族が利用する路で、当然ながら安全で気持の良い通路空間である。道路から玄関までのアプローチをメインアプローチ、道路から勝手口までのアプローチをサブアプローチと呼ぶ。

5. エントランス(entrance)

一般的に建物の出入り口部分のことで、入口とか玄関を意味する言葉。エクステリアでは訪れる人を迎え入れる場所あるいは家族が出入りする場所のことをいう。門や扉、アプローチ、前庭を含む、招き入れる空間を指し、この場所は訪れる人が最初に入る場所なので、建物やエクステリアのイメージを決める重要な場所と考え、美しく気持ちの良い空間に設計する必要がある。

6. ファサード(façade・仏)

顔、正面、外観などの意味。建築物の正面外観を指す建築用語。装飾的な面や重要な面であれば背面や側面もファサードと呼ばれる。
一般に、道路側から見た時の建物の外観のことをいうので、建物の景観に重要な要素でもあり、エクステリア要素の門柱や門扉、塀などの外構えや植栽などが大きく影響する。さらに、エクステリアと建物の調和や街並みとの調和にも配慮し、まとまりのあるファサードを作ることが望まれる。

7. アイストップ(eyestop)

人の注意や視線を引き付けるような意匠的な事物を意識的に置いたもの。庭園での軸線の向こうにある噴水や彫刻、樹木や景石、灯籠、竹垣などのこと。訪れる人々の移動中の楽しさを作り出す。また、自然に目的の場所にたどり着ける事物などがアイストップの役割を果たすこともある。それは秩序を伴った暗示性のようなもので、街づくりの構成にも大きく影響する。

8. シンボルツリー(symbol tree)

庭や家を引き立ててくれる樹木で、目立つ位置に植えられ、真っ先に目に入るその家のシンボルになる樹木のこと。建物の外観に対応してシンボルツリーを植栽することにより、建物の価値を高める効果がある。樹形の良いものにするべきで、そうでないものはシンボルツリーには不向き。
庭に立体感や変化を演出すると同時に、四季の移ろいを家族や道行く人に知らせてくれるのもシンボルツリーの魅力のひとつ。空間を印象づける存在感のある樹木なら、庭だけでなく建物全体の景観美をより効果的に演出できる。

9. フォーカルポイント(focal point)

注視点、目を引く点、焦点のことで、視線が集まる場所や視線を集めるために意図的に作られたポイントのこと。庭園に限らず建物の「床の間」や「暖炉」等もフォーカルポイントに当たる。
庭の計画をする時に、視線を集めたい場所に、彫像や置物、ベンチ、立水栓、鉢、樹形の良い樹木や草花などのフォーカルポイント(焦点)をつくることで、単調な空間にアクセントを添えることができ、庭全体の雰囲気をメリハリのある景観に作ることができる。

10. 化粧ブロック(けしょうぶろっく)

良く見かけるグレーで無機質な建築用コンクリートブロックとは異なり、ブロックの表面を石肌やレンガ調仕上げ、研磨、切削などで模様をつけ、着色や塗装などで加工されたブロックの総称。表面仕上げや材質、形状など沢山の種類があるので、好みや予算に合わせて選べる。
施工方法は建築用コンクリートブロックに準じて行われ、建築用コンクリートブロックのように、吹き付けやタイル張りなどの化粧仕上げの必要がなく、積み上げるだけで完成なので工期も短縮できる。

11. RC造(Reinforced Concrete Structure)

鉄筋コンクリート(reinforcement concrete)の略。コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引張力に強い両者の特性を活かし補強した構造材料。柱、梁、床などの主要な構造部分を、鉄筋とコンクリートで構成した構造または工法のことを鉄筋コンクリート造といい、英語のReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の頭文字からRC構造またはRC造と略される。
コンクリートと鉄筋は付着によってずれが生じないように組み合わせて用いられ、耐久性、耐火性、強度に優れ、経済性に優れた構造として多くの構築物に採用されている。

12. 打放し(うちはなし・うちっぱなし)

単に“打ち放し”と云うと、施工現場で打ち込んだコンクリートの型枠を外したままのむき出しの状態のことを指すこともあるが、一般的にはコンクリートを用いた「仕上げ」の一種を指す。
コンクリート表面の左官仕上げやタイル貼り・石張りなどの仕上げを省いた状態なので、風雨に対する抵抗力が弱く、浸透による劣化や黒カビ・藻などによる汚染が懸念される。また、コンクリート材料、調合、型枠、打設方法で表面にばらつきが出るなど、型枠の形成の段階でその巧拙が決まってしまう難しさがある。しかし、コンクリート構造独特の力強さ・清潔感・素材感などは優れている。その他、コンクリート表面を木目で仕上げるもの、ノミやゲンノウで叩いたりして仕上げるものなどがある。

13. G.L(グランドレベル). (Ground Level)

単にGLと書くとグランドラインあるいはグランドレベルの略で、一般的に同じ意味で用る。
地盤表面の線あるいは地盤面の高さを表し、施工詳細図の断面図などで標準地盤面の位置を示す線あるいは高さで、施工を行うには必要不可欠な基準。
地盤面とは構築物が建つ土地表面のことを言い、構築物の基準の高さを表す。構築物の立つ地盤は雨水の排水などに配慮し、多くは道路面より多少高くなっている。

14. 水盛遣方(みずもりやりかた)

工事を着手する前に、構築物の正確な位置・高さ・水平などを出すための作業。一番はじめに行なう作業で、最も重要な作業だともいえる。これがいい加減な場合、敷地に対して正確な位置で構築物を建てることはできない。
水盛り(みずもり)とは水平を出す作業で、測量機器のない時代には水盛管に水を入れて水平を定めたところからこのように呼ばれる。現在では水準の測量器には通常、水準儀と標尺が使用される。
遣り方(やりかた)とは位置を出す作業のことで、根切りなど基礎工事に先立ち、壁、柱の中心や高低などを表示する仮設装置をつくる。これらの作業を合わせて水盛遣方と呼ぶ。

15. 水勾配(みずこうばい)

雨水や汚水などの排水を目的につける緩い傾斜のこと。一般的に床面や雨樋、下水道管などに用いられる水取り勾配のことを指す。
水が自力で流れる限界の勾配は0.5%程度で、自然流下式の管に用いられ、日常的に歩いている道路には、ほとんど気付かない程度の1~1.5%程度の横断勾配がついている。水は流れるが傾きに気付かない勾配は1%程度と言われ、ウッドデッキにつける床勾配は1%程度が良いとされる。ちなみに1%の勾配とは、水平距離の1に対して100分の1上下する傾きを言い、1mでは1cmの緩い傾きとなる。

16. 客土(きゃくど)

客土とは、新たに土を場外から搬入して埋め戻しに用いたり、敷地の整地や庭部分に用いたりする搬入土のこと。他の場所より栄養分を多く含んだ良質の土と従来の土を取り替えることも含まれる。
性質の違う土を他の場所から運び入れる土壌改良方法のひとつで、土壌が植栽する植物に適さない場合に、質のよい表土にして植物や作物の育ちをよくするときに用いられる。
保水性の少ない砂質の土には粘土質の土を混ぜたり、逆に水はけの悪い土には砂質の土などを混ぜたりする。また、客土には溶脱した養分を補給して土壌を若返らせ、また作土を厚くする効果がある。良質土を植栽場所だけに入れる植え穴客土と、植栽地全面に入れる全面客土がある。

17. 土留め [土止め](どどめ)

土を取ったり盛ったりする時に発生する、法面や段差が崩壊しないように設置される構造物、あるいは、崩壊を防ぐために行う対策のこと。コンクリート擁壁・石積・ブロック積・矢板(木製・鋼製)など形態、素材、値段もさまざま。
自立式土留め構造の土留めは擁壁とも言い、構造物自体の剛性と基礎部の水平抵抗によって、土留め背面の土圧と水圧を支える工法で、土圧に耐え得る強固な構造とするため費用は割高となる。
半永久的な機能が不要な場合には土嚢積み、丸太積、板柵等の構造による土留めが用いられる。

18. 埋め戻し(うめもどし)

掘削を行って基礎工事などが終わった後、残った隙間に土砂を埋め、地盤に戻すこと。つまり、埋め戻しとは掘削した部分を決められた地盤に戻すことをいう。

19. 布基礎(ぬのきそ・ぬのぎそ)

壁下などに用いられる細長く連続した基礎のこと。基礎は、柱、壁等の荷重を地中に分散させる役割を果たす。基礎の形状は構築物を支える逆T字型の断面で帯状に連続した形となる。構築物の土台に沿って配置され、鉄筋コンクリートなどを帯状に立上げて作る。もっとも一般的な基礎で「連続基礎」「布」ともいう。

20. ベタ基礎(べたきそ・べたぎそ)

構築物の底部のコンクリートがすき間なく連続し、基礎の底部が一枚の板状で、基礎の立上りだけでなく、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎のこと。構築物の荷重を底板全体で受け止め、鉄筋コンクリート面全体で構築物を支える構造になっているため、地震や台風などの衝撃を効果的に地盤へ逃がすことができる。また、地面をコンクリートで覆うのでシロアリ被害の防止や、地面からの水蒸気を防ぐ効果もある。

21. 独立基礎(どくりつきそ)

構築物を支えるための構造物である基礎のひとつ。柱の下に基礎をそれぞれ一個ずつ設けて荷重を支える形態の基礎のこと。一般的に、コンクリートを円柱や直方体などの形状に固め、構築物の四隅や柱の真下など、構造的に荷重がかかる位置に単独で設置する。
エクステリアでは、カーポートの柱、扉やフェンスなどの支柱の基礎に用いられ、傾斜地やデッキの柱も独立基礎を採用している。
それぞれの柱の位置に単独で設けられた基礎であるところから「独立フーチング基礎」ともいう。荷重の大きくかからない柱や地盤が強固な場合に用いられる。

22. 洗い出し(あらいだし)

左官仕上げの一種で、種石とセメント、石灰を混練りしたものを塗り付け、表面が乾かないうちに表面を水洗いすることによって、種石である小石を浮き出させる工法。
種石の自然な風合いを再現しようとするもので、種石の種類により工業製品には無い天然石の豊かな表情が出せる。
混入する種石の種類や粒の程度によってさまざまな表情を出すことができるほか、ヒビ割れにも強く、耐久性・防火性にも優れている。主に外部の園路や駐車スペース床、アプローチ床、塀などの仕上げに用いられる。カースペースのような荷重のかかる部位にも適用でき、見た目もきれいで、経年劣化も少なく、時間的経過と共に風合いと強度が増し、美しくなる。

23. コーキング(caulking)

隙間を埋める目地材の総称で、あらかじめ形が決まっているものをシーリング(材)と言い、チューブを専用のガンで押出して施工する樹脂性の物をコーキング(材)ということが多い。 例えば、温度や湿度の変化により部材が、伸び縮みした際や、地震や風圧の影響でたわみが発生したりした際に、位置のズレが起こり、部材同士がぶつかり合うのを防ぐために充填材などで隙間を埋めるのに用いられる。また、水や空気、ほこりなどの侵入を防ぐため、サッシまわりや窓枠などの周囲、部材の接ぎ目部分などの小さな隙間にも気密性や防水性向上のために施工される。
コーキングには、その機能を長期的に維持することはもちろん、美観を損ねないようにする必要がある。また、経年劣化でできたひび割れなどを埋める際に使われることもある。

24. 養生(ようじょう)

シートで覆って建設中の構築物などを保護したり、材料の運搬時のキズを防いだりすることをいう。
また、工事中に発生するホコリや木くず、塗料が飛散しないように覆いを掛けて保護したり、構築物や工事中や完成引渡し前にキズや汚れが着かないようにシートで覆ったり、工事現場で災害防止のための処理を施すことも養生と呼ばれる。
さらに、モルタルやコンクリートを施工・打設後、十分に硬化させ、良質な性質を発揮させるために適正な温度や水分を保持することも養生。植栽工事でいえば、植栽後の活着の促進、支柱、幹巻きや老衰木の樹勢回復や芝生の生育回復のための対策も同様に養生と呼ばれている。

25. 諸経費 (しょけいひ)

見積書に計上されている費用項目のこと。一般に現場経費と一般管理費を合わせたものを指すことが多く、諸経費中に会社の利益も含まれているが、各社各様で一律ではない。中小企業庁の統計では、工事代金の概ね15~25%前後となっている。

26. コニファー(conifer)

球果植物とも呼ばれ、裸子植物の中でマツボックリのような毬果 (球果, コーン: cone) をつくる植物やコーン形(円錐形:cone form)になる木を指すが、針葉樹の多くが毬果をつくるので、コニファーは針葉樹の総称として使われている。
日本国内では、園芸や観賞用に利用されるもの 、園芸用の栽培種だけをコニファーと呼ぶこともあり、「針葉樹の中で葉色や樹形が美しく、園芸的に鑑賞性をもつもの」という意味でも使われている。
コニファーは樹形が様々で、葉色も濃緑から銀白まで変化に富み、手入れが楽で、色幅も豊富で形も美しく単体でも彩りのある庭を作ることができる。しかも、季節によって微妙に色が変化する常緑樹なので、雪国でも年間を通して観賞することができるなど、多彩な空間構成のために必要不可欠な素材となっている。コニファーは日本人の生活様式の西洋化に伴い、マツ、スギと並んで親しまれている。

27. 潅木(かんぼく)

植物学の用語で、幹は細くて根から叢生(そうせい)する、生長しても2~3m以下の丈の低い木本植物をいう。さらに概ね1m以下のものを小低木(しょうていぼく)と分類する場合がある。「灌木」が、従来から使われていた表記で、灌の字には丸いという意味があることから、幹と枝の区別がなく、根本から幾つも枝が出て卵形や扇形等のような樹形になる、ツツジ類、アジサイ、コデマリなどのような樹木を指す。「灌」は常用漢字ではないため、現在は潅木と表記したり低木と呼んだりする。

28. ガーデンルーム(Garden Room)

サンルームやコンサバトリーをより快適な生活を実現するために考えられ、屋外と屋内の中間的な空間に設けられたサンルーム形状のもの。庭で過ごす気持ちよさと居室の快適さを持ち、全開できる折り戸は暑気を逃しつつ、風を通し、折り戸を閉じれば冬の暖気と明るい日差しを取り入れられる、年間を通して利用可能な快適で自由度の高い新しい形態の空間設備。
LIXILの「NEW暖蘭物語」「自然浴家族ジーマ」「ココマ」などがある。

29. コンサバトリー(Conservatory)

英国で誕生した温室で、南欧各地よりフルーツを持ち帰り、保護する場所として200年程前に建てられたのが始まりと言われる。コンサバトリーの名前はフランス語のConserve(保存)に由来すると言われ、植物を寒さから守ることを目的につくられた温室で、サンルームとしても使われる。日本では洒落たサンルームを指すことが多く、別棟で作られる温室と区別される。

30. プレゼンテーション(presentation)

設計者が施主に計画案を理解してもらうために、設計図面、コンセプト、イメージスケッチ、プレゼンボードなどを用いて分りやすく提示説明をすること。

31. パース(perspective)

「パースペクティブ」の略語で、遠近法、透視図法、見取り図などの意味をもつ。空間のイメージがわかりやすいように、外観や内部を立体的に描いた透視図のことを「パース」と呼ぶ。
直感的に完成の形を想像することができるため、施主に計画を説明する際によく使われる。15世紀フィレンツェの建築家によって最初に用いられた手法といわれ、多くは設計者が計画段階の設計図面から描き起こしたもので、一般に住宅やエクステリア、公園等の施設の「完成予想図」がこれに当たる。

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