基本用語集か行
か
カースペース
柱、壁、屋根のない車の駐車場所。カーポートは屋根付きの駐車スペース。
カーテンウォール
構造壁ではない、単に間仕切るための壁。
ガーデンルーム(Garden Room)
サンルームやコンサバトリーをより快適な生活を実現するために考えられ、屋外と屋内の中間的な空間に設けられたサンルーム形状のもの。庭で過ごす気持ちよさと居室の快適さを持ち、全開できる折り戸は暑気を逃しつつ、風を通し、折り戸を閉じれば冬の暖気と明るい日差しを取り入れられる、年間を通して利用可能な快適で自由度の高い新しい形態の空間設備。
LIXILの「NEW暖蘭物語」「自然浴家族ジーマ」「ココマ」などがある。
カーテンレールボックス
カーテンレールを隠すためのカバー状の設備。
街区(がいく)
道路(街路)で取り囲まれた区画。
開口部(かいこうぶ)
住宅の壁や屋根などに設けられた窓や出入り口。
階高 (かいだか)
建物各階の床面から床面までの高さ。
階段
らせん階段、屈折階段、折れ階段、直(進)階段、まわり階段などの形状がある。
開発許可
都市計画区域内で土地の造成をする場合に、知事または政令指定都市市長が与える許可。
カウンターキッチン
キッチンとリビング・ダイニングを区切る壁に、開口部を設けたキッチン。
確定申告
納税者自身が自分の所得や税額を税務署に申告すること。
筧・掛け樋(かけひ)
手水鉢(ちょうずばち)に水を導く仕掛け。
瑕疵(かし)
キズや欠陥。一見しただけでは分からないキズや欠陥を「隠れた瑕疵」という。
家事動線
炊事や洗濯など家事をする時に人が動く経路。
かすがい
二つの材木をつなぎとめるために打ち込むコの字型のくぎ。
勝手口
キッチンやユーティリティ部分から外に出られる出入り口。
可動間仕切り
部屋と部屋の境目の開閉できる間仕切り。
矩計図(かなばかりず)
建物の全体像を詳しく描いた垂直断面図。
壁式構造
板状の壁や床だけで構成し、柱や梁が室内に出ない構造。
框(かまち)
床の高さが変わるところで、高い方の床の端に渡す横木や、建具の四辺を固める部材。
鴨居(かもい)
和室の障子や襖など開口部の上部に取り付ける、溝の付いた横木。
カラーベスト
石綿(いしわた)とセメント・珪砂(けいしゃ)を混ぜて作る化粧石綿スレート葺きの住宅用屋根材。
ガラスブロック
中が空洞になった箱形の建築用ガラス。
ガラリ
視線を遮り、通風をよくできるブラインド状の羽根板を平行に取り付けたもの。
カラン
水道の蛇口。
加齢配慮
居住者が高齢になり、体の動きが不自由になった時でも暮らしやすいように考えられた家や設計。
換気口
建物内の空気を衛生的に維持するために、屋内と屋外の空気を入れ替えるために設けられるもの。
元金
借り入れた住宅ローンの融資額。
元金均等返済
住宅ローンの毎回返済額に占める元金の割合が一定の返済方法。
監視区域
地価の急激な上昇や適正な土地利用が困難となるおそれがある地域を、都道府県知事等が監視する区域。
間接照明
直接光ではなく、天井や壁などに反射させる照明方法。
潅木(かんぼく)
植物学の用語で、幹は細くて根から叢生(そうせい)する、生長しても2~3m以下の丈の低い木本植物をいう。さらに概ね1m以下のものを小低木(しょうていぼく)と分類する場合がある。「灌木」が、従来から使われていた表記で、灌の字には丸いという意味があることから、幹と枝の区別がなく、根本から幾つも枝が出て卵形や扇形等のような樹形になる、ツツジ類、アジサイ、コデマリなどのような樹木を指す。「灌」は常用漢字ではないため、現在は潅木と表記したり低木と呼んだりする。
完了検査
建築確認の必要がある建築物の工事完了時に、敷地、構造、設備に関して建築主事等の検査を受けること。
き
基礎
建物を支える下部構造。
既存道路
1.昭和25年11月23日の建築基準法の施行時に、都市計画区域内に現存した幅員4m以上の道路。
2.昭和25年11月23日の建築基準法の施行時に、建物が立ち並ぶ幅員4m未満の道で特定行政庁指定の道路。
キッチンパネル
キッチンの前に張る壁材。
基本設計
略設計に基づいて、空間をどう利用するのか、基本的な内容を図面で明らかにすること。
気密性能
建物の相当隙間面積の数値(C値)の高低で表される性能。
客土(きゃくど)
客土とは、新たに土を場外から搬入して埋め戻しに用いたり、敷地の整地や庭部分に用いたりする搬入土のこと。他の場所より栄養分を多く含んだ良質の土と従来の土を取り替えることも含まれる。
性質の違う土を他の場所から運び入れる土壌改良方法のひとつで、土壌が植栽する植物に適さない場合に、質のよい表土にして植物や作物の育ちをよくするときに用いられる。
保水性の少ない砂質の土には粘土質の土を混ぜたり、逆に水はけの悪い土には砂質の土などを混ぜたりする。また、客土には溶脱した養分を補給して土壌を若返らせ、また作土を厚くする効果がある。良質土を植栽場所だけに入れる植え穴客土と、植栽地全面に入れる全面客土がある。
逆梁工法(ぎゃくばりこうほう)
室内に梁が出ない工法。
境界
登記された土地の境目のこと。一般的には自分の土地と他人の土地との境目(隣地境界)。
境界抗
境界を示すために打ち込まれた杭。
鏡面仕上げ(きょうめんしあげ)
システムキッチンなどに使われる、ステンレスの研磨を上質にしたもの。
切土(きりど)
傾斜地等で、地面を平らにするために土を切り出すこと。
金銭消費貸借契約
金融機関から融資を受ける時に交わす借入契約。
金利
住宅ローン等の借入金(元金)に対してかかる、利息の割合。
Q値
建物内部から外界へ逃げる、時間当たりの熱量を床面積で割った数値。(=熱損失係数)
く
クーラースリーブ
冷暖房器具のホースの取り付け口。
くさびパッキン
エアブレスの高性能ジザイパネルの柱等との隙間を埋め、密着させるくさび型パッキン。
躯体(くたい)
床や壁、梁など建物の構造を支える骨組み、構造体。
管柱(くだばしら)
2階建て以上の木造建築物で、2階床部で中断した上下2本の柱。
クッションフロア
キッチン、洗面所など水まわりに使われることの多いシート状の床材。
くつ脱ぎ石
和風住宅の玄関に置かれた、靴を着脱する時に使う石。
グラスウール
一般的に使われている、ガラス繊維製の断熱材。
クラック
ヒビ・亀裂。
繰り上げ返済
住宅ローンで定期的な返済とは別に借入金の一部または全部を返済すること。
クルドサック
住宅地における宅地割の際に袋小路状に造られた道路。
グルニエ
屋根裏部屋を表すフランス語。
クレセント
アルミサッシの窓に取り付ける三日月型の施錠器具。
クロス
壁や天井等に張る内装材。
クロゼット
洋室に設置され、主に洋服類を収納するために作られる収納庫。
け
蹴上げ(けあげ)
階段の一段の高さ。建築基準法では23cm以下と決められている。
軽量床衝撃音
床や壁を媒体にして伝わってくる固体音で、スプーンなど軽い物を落とした音や、ハイヒールの音など。
蹴込み(けこみ)
階段の垂直面。
化粧ブロック(けしょうぶろっく)
良く見かけるグレーで無機質な建築用コンクリートブロックとは異なり、ブロックの表面を石肌やレンガ調仕上げ、研磨、切削などで模様をつけ、着色や塗装などで加工されたブロックの総称。表面仕上げや材質、形状など沢山の種類があるので、好みや予算に合わせて選べる。
施工方法は建築用コンクリートブロックに準じて行われ、建築用コンクリートブロックのように、吹き付けやタイル張りなどの化粧仕上げの必要がなく、積み上げるだけで完成なので工期も短縮できる。
欠陥住宅
設計や施工段階のミス、手抜き工事等であるべき住宅性能が損なわれるなど、危険が生じている住宅。
結露(けつろ)
空気中に含まれている水分が建物の内部や壁面、窓ガラスなど冷たい物に触れて水滴となること。
玄関収納
玄関に取り付けられた収納スぺース。
検査済証
完了検査の後、敷地・構造・建築設備に関する法令に適合している建物に建築主事等が交付する証明書。
建築確認
建築時に建築物の敷地・構造・建築設備に関する法令に適合しているか、建築主事の確認を受けること。
建築基準法
昭和25年に制定された建築物の敷地、構造、設備、用途に関する最低基準を定めた法律。
建築条件付き土地
契約後3カ月以内に住宅の建築の請負契約を締結することを条件に、土地の売買契約を結ぶこと。
建築面積
建築物の建っている面積のことで、1階の床面積にほぼ等しい。
建ぺい率
敷地面積に対する建築面積(通常は1階の床面積)の割合。建築基準法によって定められている。
権利金
借地権や借家権の設定・移転の対価として支払われる金銭で、返還しないもののこと。
こ
抗菌仕様
住宅設備や家電製品などに雑菌などが付きにくい仕様のこと。
工事請負契約
家を建てる時などに施工業者と結ぶ工事・建築に関する契約。
公示価格
地価公示法に基づいて、土地鑑定委員会が毎年公示する標準地の価格。
公図
登記所が保管している土地台帳付属地図。土地の区画や地番、位置、形状等が記入されている。
公的融資
公的機関の住宅融資の総称。住宅金融公庫融資、年金資金運用基金融資、財形融資、地方公共団体融資等。
高度地区
都市計画法で市街地の環境を維持や土地利用の増進のために、建物の高さが制限される地域地区。
高度利用地区
都市計画法で容積率、面積限度、建ぺい率等の最高・最低限度、壁面の位置などが制限される地域地区。
勾配天井
屋根の形状等により、やむをえず部屋の中に出る天井の傾き。
コーキング(caulking)
隙間を埋める目地材の総称で、あらかじめ形が決まっているものをシーリング(材)と言い、チューブを専用のガンで押出して施工する樹脂性の物をコーキング(材)ということが多い。 例えば、温度や湿度の変化により部材が、伸び縮みした際や、地震や風圧の影響でたわみが発生したりした際に、位置のズレが起こり、部材同士がぶつかり合うのを防ぐために充填材などで隙間を埋めるのに用いられる。また、水や空気、ほこりなどの侵入を防ぐため、サッシまわりや窓枠などの周囲、部材の接ぎ目部分などの小さな隙間にも気密性や防水性向上のために施工される。
コーキングには、その機能を長期的に維持することはもちろん、美観を損ねないようにする必要がある。また、経年劣化でできたひび割れなどを埋める際に使われることもある。
コートハウス
中庭(コート)を囲んだ造りの住宅。
コーナーガラス
建物の隅に、桟(さん)なしではめ込まれたガラス。
コーポラティブハウス
協同組合方式によって建築する住宅。敷地の取得や建物の企画・設計、建築工事の発注等を行う。
国土交通大臣免許
宅建業で、2つ以上の都道府県で事務所を設置する時に国土交通大臣が与える免許。
国土利用計画法
土地の投機的取引や地価の高騰、乱開発を未然に防ぎ、総合的・計画的に国土の利用を図る法律。
国有宅地
相続税を納める際に、金銭の代わりに物納された不動産(土地)。
腰掛け付き浴槽
一部分に腰掛けられるような窪みや平らな部分が付いている浴槽。スリップイン浴槽とも呼ばれる。
固定金利
借り入れた時の金利のまま、返済途中で変わらない金利。
固定金利選択型
一定期間だけ金利を固定する特約を設けた民間金融機関の住宅ローン。
固定資産税
不動産を所有している限り毎年かかる地方税で、固定資産課税台帳に記される土地や建物にかかる税金。
コニファー(conifer)
球果植物とも呼ばれ、裸子植物の中でマツボックリのような毬果 (球果, コーン: cone) をつくる植物やコーン形(円錐形:cone form)になる木を指すが、針葉樹の多くが毬果をつくるので、コニファーは針葉樹の総称として使われている。
日本国内では、園芸や観賞用に利用されるもの 、園芸用の栽培種だけをコニファーと呼ぶこともあり、「針葉樹の中で葉色や樹形が美しく、園芸的に鑑賞性をもつもの」という意味でも使われている。
コニファーは樹形が様々で、葉色も濃緑から銀白まで変化に富み、手入れが楽で、色幅も豊富で形も美しく単体でも彩りのある庭を作ることができる。しかも、季節によって微妙に色が変化する常緑樹なので、雪国でも年間を通して観賞することができるなど、多彩な空間構成のために必要不可欠な素材となっている。コニファーは日本人の生活様式の西洋化に伴い、マツ、スギと並んで親しまれている。
小屋裏(こやうら)
一戸建て住宅の屋根裏にできる空間。
コルクタイル
ポルトガルなど地中海沿岸地域で群生しているコルク樫の樹皮を、タイル状のシートにした内装材。
転ばし床(ころばしゆか)
コンクリートスラブや土間の床の上に、木造の床下地材や床組材を置いて(転ばして)仕上げた床。
混合水栓(こんごうすいせん)
水と湯を混ぜられる水栓。
コンサバトリー(Conservatory)
英国で誕生した温室で、南欧各地よりフルーツを持ち帰り、保護する場所として200年程前に建てられたのが始まりと言われる。コンサバトリーの名前はフランス語のConserve(保存)に由来すると言われ、植物を寒さから守ることを目的につくられた温室で、サンルームとしても使われる。日本では洒落たサンルームを指すことが多く、別棟で作られる温室と区別される。