総費用 -万円
工期 70日
京都府 | 北川良工務店
趣のある京町家の昔ながらの良さを損なうことなく、リノベーションしました。 耐震性を高めるために構造材を補強し、耐震性の高い構造に床組みを組み替え増した。 壁も新建材を用いて耐震性を持たせました。 システムキッチンや床暖房をいれて生活面での利便性も向上させました。
和室はシロアリによる被害で柱と床組みがひどく痛んでいました。 地盤の沈下と建物自体の老朽化と地震の影響で傾いていました。
台所は天井が無く、町家の造りを生かした梁や柱を剥き出しにした見事な吹き抜けなのですが、窓が少ないために薄暗く冷暖房の機器が悪く、床が土間であるために冬は足が冷たくて大変でした。
台所、食堂兼通り土間に耐震補強も兼ねた床組みを設けてその上に床暖房パネルと傷のつきにくいフロアーを張りました。 食器洗浄機と多様な収納を備えたシステムキッチンを設置しました。
玄関に作り付けの鼠入らず(納戸)があり、客間へ上る框の前には靴脱ぎ石があったので玄関が狭く感じられていました。
鼠入らずを撤去し、玄関と車庫の間仕切りの壁を撤去して玄関を広げて、新たに間仕切りの壁と出入り口をもうけました。 土間のコンクリートと靴脱ぎ石を撤去して石を張りました。
吹き抜けの漆喰の塗り壁がひびが入り、汚れで変色していました。 また窓が少なく外の光が入りにくく通り土間と台所が薄暗く感じられました。
足場を組んで今まで掃除することが出来なかった剥き出しの梁や柱も洗いました。 新たに窓を設けて光を取り込み、漆喰を塗り直したことで室内が明るくなりました。
シロアリにより柱が傷んでいたのと、建物自体の老朽化と地盤の沈下により建物が傾いていました。 痛んだ部材を撤去しました。 新たに床を組みました。
土間はコンクリートでした。 床を組んで廊下を設けました。
玄関前に石張りのポーチを設け、道路よりも玄関が低い位置にあり、建物の土台が湿気やすかったので防腐処理をして石張りをして銅板でかぶせました。
応接間の新たに組んだ床組みの上に床暖房パネルとフロアーをはり、柱や梁を塗装しました。 押入を解体して可動ミラーを備えたクローゼットを造りました。
京都府京都市伏見区桃山町安芸山1−4
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