古民家リノベーション 担当：古屋秀樹　一戸建て

使えるものは補修再生し残し、そこに現代のエッセンスを加えることにより、地域に溶け込みつつも風情ある外観に仕上がりました。

家族で料理と食事が楽しめる、ゆとりのダイニングキッチンとしました。木製の窓は断熱性を考慮して、全て二重サッシに取替えです。

和室コーナーを付設したリビングとしました。この和室は障子を閉めて農作業の合間の昼寝に・・

隣の公園へ母屋を曳き、地盤調査補強計画の結果に沿った基礎を施工、元の場所へ戻してきます。

欄間は裏隣家への目隠しシェードに変身♪可動式にしました。千本格子の木扉ももちろん再利用。玄関の土間はこの家の土を使ってタタキにしています。

天井を見上げ、障子を眺め、畳に目を落とす。幼い頃の時候そのままの和室です。障子を開けるとそこには富士山が!そんな演出を施しました。

障子の光は、階段下のデットスペースを利用した千鳥パネルの造作収納に間接的に反射します。大きめの廊下開口は車椅子での利用も加味しています。

北に林を背負い、南東に水を囲う。夏に風を呼ぶ工夫が既存にされていました。建物だけではなく、敷地全体もお客様の住空間です。門扉や車庫、物置もトータルで考えていきます。

リフォームだからこそ設計を行います。「快適に過ごせますね」のお声を聞くための大事な過程です。